11/07/23 ジェベル君の旅立ち
これまでも愛する酷道477号線とか言ってましたが、じゃあ477はどこまで続いてるのかと。地図を見ますと京都から向こうは琵琶湖大橋、鈴鹿山脈の武平峠から四日市まで続いています。武平峠から鎌ヶ岳は積雪期に連れて行ってもらったことがあって懐かしさもあり、かねてから考えていた、バイク行、山行、野営の3点セットを実行するのだ!ということになりました。
決行の日。天気晴朗、明日も大丈夫のよう。キャンプ場以外のところに幕営するのは初めて。単独行だしなあ、大丈夫なんですかね。とにかく出発。

このあたりが477号線の核心部分とでもいうべきところですね。それでも花背のあたりはだいぶ道路が改良されました。グリーンの線が私の軌跡ですがときどき道からはみ出してるのは崖から転落しているのではなくてGPSロガーのせいです。

上図右下の三叉路の写真です。右に急角度で狭く切れ込んでいる方が国道の本線です。ここからまさに酷道の名にふさわしい区間となります。

琵琶湖大橋を渡り近江の穀倉地帯を横切り鈴鹿山脈へ。しかし武平峠で477号線は終了。3年くらい前の土砂崩れで不通のままです。トンネルの向こうは湯の花温泉なのですがまあいいんです。情報は入手済みでした。

ここにバイクを置いて鎌ヶ岳を目差します。
(やっぱり長くなりますので・・・)

標高815mの峠で野営したわけなのですが、一番怖れたのは熊ですが、まあ鈴鹿に熊はいないようで、2番目が人間、3番目が虫、猿もやばいかなあとか思っていました。街灯はないのですが暗くなっても真っ暗にはなりません。うす曇で月も星も見えないのは残念。とっとと寝てしまいます。少し肌寒い。
夜も更けたころ・・・「すいません!滋賀県警なんですが!」とおこされてしまいました。ええ!ナンダナンダ!ガサ入れか!?オレは何もやってないゾ!(?)
「二人連れが下山してこないと連絡があって、御存じないですか?」
バイクのとなりに乗用車が1台置いたままで、その主だそうです。
「もし何か気づかれたらご連絡ください」とのことでした。びっくりしたー。

その晩はまあ眠れたのやら眠れなかったのやらよくわかりませんが寝不足感はありません。朝、救助隊や救急車やマスコミまで集まってきましたが行方不明の2人は夜が明けてから無事下山されたとのことです。ほっとしました。
荷造りをし、私ももう帰るだけだったのですが、峠からすぐのところ、なんということはないカーブで転倒してしまいました。身体は少しの打撲と擦過傷で済みましたが、バイクの方が、前ブレーキが破損して全然効かない状態。そこへ任務を終えた滋賀県警の皆皆さまが通りかかって「救助」されてしまったんですね。ジェベル君はレッカー車で(任意保険でレッカーサービスがあり助かった)三重県鈴鹿市の工場へ、私は亀山駅からJRで帰るということになったのでした。(続く!?)