13/01/21 たまきはる 玉子さま

司馬遼太郎の短編「胡桃に酒」には細川ガラシャと忠興が描かれていますが、玉さまはまあそれはそれは美しい御方でその美しさのために忠興がご乱心召されるとあります。しかしどうもやはり「へうげもの」に嵌ってしまいますとへうげたキャラクターに見えてきて困ったものです。忠興の激情ぶりは同じなのですがガラシャさまはこうです。(へうげもの第14巻-講談社様すいませんこれからも買いますので見逃してください-第16巻は2/22発売)

敬虔なクリスチャンガラシャさまの清廉なイメージがあああ。こんな細川ガラシャさま初めて見ました。びっくりしたなあ面白い面白い。これは関ヶ原の戦い直前、大阪城屋敷で石田三成に抵抗するシーンですが武装篭城徹底抗戦なんですね。この機関銃はダビンチが作って高槻のキリシタン大名だった高山右近が届けたとありますが(設定面白すぎます)、ダビンチが作ったというところまでは事実で、現在ダビンチの家に展示してあります。
ガラシャさまが機関銃をぶっ放しているところは大阪市中央区、大阪城公園から中央大通りをはさんで南、聖マリア大聖堂の北、細川家の大阪城屋敷で現在「越中公園」となっています。(写真は秋のものです)昭和の54年まで町名も越中町でした。細川越中守忠興なのですが「越中守」がまたややこしいのですが、細川家所領は丹後で越中富山とは縁がないそうです。

1894年この地に聖アグネス聖堂が建てられ、現在の聖マリア大聖堂に継承されてゆくのですが、創建者はこの地での細川ガラシャさまの殉教を思ったにちがいありません。

大聖堂の向かって右には細川ガラシャさま、左には高山右近の像があります。高山右近も日本のカトリック史の中では聖人なんですね。しかしやはり申し訳ないのですが、このお二人を並べて拝見させていただくと「へうげもの」のシーンを思い出してプククと笑ってしまいます。重ね重ねすいません。
公園のそばには越中井という井戸があって細川邸の井戸だったとあります。ガラシャさまを記念して辞世の句碑があります。

散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ
ガラシャさまのお墓は阪急の駅名にもなっている崇禅寺にあるそうです。一度お墓参りに行ってみたいですね。