16/06/08 星降る街角 (敏いとうとハッピー&ブルー)

4 Comments
wooは宇宙船のwoo
 さっそく地形ネタなのですが、国土地理院Globeというサイトで標高差と地図を重ねてみることができます。国土地理院なかなかやります。

 ということで、天の川に星田とうらやましいネーミングの交野市ですが、北極星を信仰する妙見山もあるのですね。ところが交野市の妙見山には驚くべき歴史が!
 地図中央やや下の妙見山(標高143,66m)ですが、東から西側に向かって大きくえぐれる形で谷ができています。これがなんと、落下してきた隕石によって出来た窪みであると!

交野妙見山

 というわけでさっそく自転車で行ってきました。枚方大橋を渡って京街道、天の川を遡上します。

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 やってきました星田妙見宮。空海の縁なのですね。

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 一の鳥居をくぐってほどなく、衝撃の説明書き。

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 シンプルすぎるイラストがなおすごい。

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 星田妙見宮の概念図はこうです。なるほどえぐられている感じがよくわかります。

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 滝(⑦)があるようなので途中をすっとばして行ってみますと、

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 イラストの通り隕石ありました!いやいやいや・・・。大きな谷になっているのですが、うっそうとした森になっていて肉眼では良くわかりませんでした。話を元にもどしまして、



 せっかくなのでおまいりして、山頂の4等三角点踏んできました。社務所からの眺めです。

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 せっかくなので(せっかくが多い)、社務所の方にお話をおうかがいすると、またびっくり。
 近隣3ヶ所に隕石落下、3ヶ所は正三角形を描く、隕石そのものは鍛冶屋集団が資源として利用しつくしたので発見されていない(五右衛門の斬鉄剣は隕石から出来ているんでしたね!)、隕石は落下してバウンドして磐船神社の場所に着地した(隕石の動きがイラストと逆!)、隕石落下の激甚被害のため、北陸から継体天皇がやってきて・・・。大真面目に語られているのでもなく、まあこの辺になると私も半笑いしながら聞いていました。古代史伝説面白すぎです!貴重なお話おありがとうございました。

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 本殿のこの階段は春分と秋分の太陽の方向を向いているそうです。天文のスペシャリスト、さすが。

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 スペシャリストといえば、社務の方のお話にも出てきた、彗星探索家の木内さん、ここで隕石調査もされたそうですけど、学術的にはいかがなものか、と思われる説明書き(笑)。

 空海が真言を唱えていると隕石が落ちてきたともあり、そんなスタンド使いいました。空海実は!

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 本殿裏には巨石があり、磐船神社と同じく巨石信仰です。縄文時代から住民がおられたらしいのでこのあたり、日本前史という感じですね。地形散歩、最初から大ネタでした。小ネタもどんどん行ってみましょう。自転車の調子もまあまあです。
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Posted bywooは宇宙船のwoo

Comments 4

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白雪  

早速自転車での地形探訪楽しまれてますね!
すばらしい!!
お話しが真実とかそうでないとか置いといて(笑)
地形からの歴史探訪はかなり興味深いものになりますね。
空海がスタンド使いとの発見も!?(笑)
いや~楽しかったです。ありがとうございます。

2016/06/19 (Sun) 08:57 | EDIT | REPLY |   
woo  
>白雪さま

 さっそくありがとうございます。

 五右衛門の斬鉄剣がここから生まれたとは思ってもみませんでした。その隕石は空海が呼び寄せたものとは、いやはや・・・真実とかそうでないとか置いといて(笑) 。妄想膨らむパワースポットであることは間違いありません。交野市も坂道の街ですね。神戸、尾道に匹敵するのではないでしょうか。ぜひまた行ってみたいですね。

2016/06/19 (Sun) 12:32 | EDIT | REPLY |   
すっとび  

交野市は歴史ロマン溢れる土地ですね。
クレーターに人が集まってくるのは、信心深いというか、なんともたくましく思えます。
鍛冶屋の人たちがすかさず材料にしてしまうところなど、未知への恐怖よりも熱意とかロマンが勝っちゃうのでしょうか。

2016/06/20 (Mon) 23:22 | EDIT | REPLY |   
woo  
>すっとびさま

 古代の巨石信仰はもっと実利的な意味があったのかもしれませんね。「風の谷のナウシカ」(宮崎駿のマンガ版)に、朽ちた宇宙船のセラミックを切り売りする民の姿が描かれていましたが、それを思い出しました。交野の歴史が隕石や空海で彩られているなんて、なんともまあロマンあふれる街ですこと。

2016/06/21 (Tue) 07:50 | EDIT | REPLY |   

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