16/06/27 Smoke on the water (ディープ・パープル)

4 Comments
wooは宇宙船のwoo
 興奮しているうちにもうちょっと行っておきます。今回もネタ本があります。京都編です。桂川、宇治川、木津川の三川合流する淀のくだりがありますが、淀については私もかねがねあやしいと思っていたのです(笑)。あやしいというか、桜の名所背割提周辺をちょろちょろしていたときに見つけた話がありまして、2008年4月のブログ記事に載せています。

京都の凸凹を歩く

 三川合流地点はもっと上流でそは淀城なり、と。しからば検索およびフィールドワーク行ってみよう!

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 さっそく淀城址からお送りしていますが、これは江戸時代ですね。なんと水上都市ではありませんか。上流である東方面は巨椋池~伏見と続きます。西の端には花畑ってのがいいですね。東京ディズニーシーなんてメじゃありませんよ。

 とはいえ水害の問題もあり、明治に入って付け替え工事が始まります。明治42年測図の地図ではこうなっています。

三線合流明治

 ぜひクリック&拡大してご覧ください。今昔マップという非常にうれしいサイトから古地図をみることができます。もう京阪電車が通っていますね。川筋もほぼ現在と同じです。よく見ていただくと、旧木津川の川筋がはっきりとわかります。川面は今も八幡市の飛び地となっていて興味深いです。宇治川も北のほうに「旧宇治川」、現行のものは「新宇治川」とあります。

 この旧川筋は現在いったい?前の記事でご紹介した地理院地図Globeで見てみると

三線合流高低差

 旧木津川の堤防がくっきりと浮かび上がります。競馬場の北にも旧宇治川の高低差が見えますね。ということで、現地では、

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 向かって右の狭い道が旧木津川の土手、左側の低い道が河床となります。

 旧宇治川に架かっていた城と納所を結ぶ淀小橋の場所には碑がありました。

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 坂になっているのがわかりますでしょうか。碑の前の道路は今こうなっています。

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 低いところは宇治川だったんですね。このあと、旧土手の旧道をちょろちょろししたりしました。狭いけれど風情あります。こういう「旅」には自転車が一番ですね。
 帰路、久しぶりに大好きな橋本の街を通りました。

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 柳谷王多之場(柳谷観音方面わたし場)で、淀川向かい大山崎との渡し舟が昭和37年まで営業していたそうです。

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 鴨川の床を想起させますね。今はもっと大きな堤防で見えませんが、かつては2階の障子を開けて夕陽と渡し舟などを見ていたことでしょう。
wooは宇宙船のwoo
Posted bywooは宇宙船のwoo

Comments 4

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白雪  

まるでブラタモリを観ているようです(笑)
おもしろいですねぇ~。
そういえば京都伏見城のお話しの時も巨椋池のことに触れていましたね。
堤防のあとが残っていたりと、かなり興味深いお話しでありました。

京都へ行くときに大抵旧京阪国道を通りますが、少し前に「納所」という交差点の標識文字を見て
昔どんなところだったのか調べたことがあります。
なるほど、こうして河岸段丘や道路の高低差を目の当たりにすると、昔々には確かにここに川が流れていて
たくさんの舟が行き来して、にぎわっていたのだろうなと…あぁ感動しますね~。
今回も良いお話しを聞かせていただきました。
ありがとうございます。

2016/06/27 (Mon) 23:10 | EDIT | REPLY |   
woo  
>白雪さま

 いつもありがとうございます。伏見もぜひ探索に行ってみたいところです。もちろん予習としてブラタモリ必見ですね。

 納所!読めませんよね(笑)。書きませんでしたが淀城にも行ってみました。興味深いものがありましたよ。明治の地図を見ていて思うのですが、街道はあっても道路というものがろくにありません。道路の出現は自動車の普及に伴うものなのでしょう。それまでは、鉄道か舟ということで、特に河川の恩恵は多大なものがあったことでしょう。枚方大橋手前の淀川資料館にも寄って帰りました。淀川治水の歴史がよくわかります(入場無料)。幻の新淀川計画とか面白いですよ。

2016/06/28 (Tue) 07:45 | EDIT | REPLY |   
すっとび  

地形散策に自転車が活躍していますね。
当時は船で淀川を遡ってくると、淀城がドーンと構えていたのですね、水上の城はきっと立派だったことでしょう。
京阪沿線民として恥ずかしいですが、淀といえば競馬場なので、つい城があったことは忘れがちになってしまいます^^;

2016/06/28 (Tue) 21:42 | EDIT | REPLY |   
woo  
>すっとびさま

 自転車の良さをあらためてかみしめています。(日)はレース開催日であちこちの角に警備員がおられてちょっと通りにくかったですが(笑)。

 淀城はおっしゃるとおり河の関所か水上要塞かという立ち位置ですね。しかし、水車があったり花畑があったり、どちらかというとテーマパーク的。江戸時代、朝鮮通信使ご一行を11回お迎えした湊であったと、城址内の案内板にありました。ご一行を花畑でお迎えしたのでしょうか。淀は日ノ本の玄関口だったんですね。京阪沿線民がうらやましいです。

2016/06/28 (Tue) 22:02 | EDIT | REPLY |   

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