17/09/22 汽車を待つ君の横で僕は
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wooは宇宙船のwoo

予讃線下灘駅その2です。
各駅停車しかやってこない駅です。乗ってきた下り1両編成ディーゼル車を見送って次の下りおよび上りが来るまで1時間以上あります。まあ贅沢な時間と申しましょうか、ゆっくりカメラを出したり構えたりしてみますが景色はほとんど動きません。すると、向こうのほうからバイオリンの音が聞こえてくるではありませんか。バイオリンを奏でながら入線してきたのは観光列車「伊予灘ものがたり」。音楽を聞かせながらやってくると言えばロバのパン屋さん以来ですかね。

時刻表にないこの列車は「通過扱い」ということで、この駅で乗り降りする旅客はありません。しかし列車は10分ほど停車して乗客およびアテンダントの方たちはどんどんホームに下りてきて写真を撮ったりし始めます。もともとホームに居た私のような者どもと乗客とがホームにあふれて一瞬の邂逅とでもいうべき混沌となります。

乗客およびアテンダントの方たちはふたたびバイオリンの音とともに下灘駅を出発して行きました。私たち(もう「私たち」という気持ちになっている)はお互いに手を振り合ったりして、別れを惜しみます。さて、またしばらく下灘駅は静かな時を刻み始めます。そうそう、コーヒーを注文していたのでした。土休日のみオープンの下灘珈琲は駅舎の向かいです。

下灘珈琲と旧道をはさんで下灘駅。なかなか立派な駅舎です。駐車スペースもあります。車、バイク、自転車、実にさまざまな方々がやってきます。盛岡ナンバーって岩手県ですか!?

下灘珈琲のとなりのスペースには赤でもない、白でもない「中間色」のヒガンバナ。

少し陽が傾いてきました。なかなかええ感じになってきましたやん。雲がなさすぎて夕やけにはならないだろうが・・・海に映る夕日はきれいやろなあ、しかし暑いなあ、次の上り列車見送ったらまた2時間か・・・、いろいろ考えて、課題を残したまま帰ることにしました。わざと未練を残して必ずまた来るという決意をするためです。そうなのです。負け惜しみではないのです。
というわけで下灘再見!