2008/09/07 「へうげもの」をやたらほめる
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wooは宇宙船のwoo
「へうげもの」山田芳裕著(週刊モーニング-講談社-連載中)はめっさおもしろい!
ほかのマンガが目的で毎週買っていたモーニングですが、連載当初からその面白さにグイグイと引き込まれていきました。歴史も茶の湯も全然関心がなかったワタクシですがにわかに興味がわいて来ました。今「モーニング」では一番のお気に入りです。
舞台は戦国、信長の時代から始まって、主人公古田織部の亡くなるところまでやるのかな。
まずは、山崎、高槻、茨木、伊丹、亀岡、小泉川、神足といった私が住んでいる近所の地名がポンポン出てきて一気に親しみを覚え、
次に、登場人物のファッションが変。南蛮趣味の信長や高槻の高山右近が特に(行動も)おかしい。
物欲!これを作品のテーマにしたところが斬新。作者の茶の湯の器などの描き方は物欲がこもっている。そして武将たちの物への欲もすさまじい。権力欲と物欲。物欲は「美」という価値を支配するということで、政治と価値観=この世のほぼすべてを手中にするために血道をあげてあらそうそのすさまじさ。
登場人物の魅力。千利休や信長、秀吉、家康らはこんなオモロイ人だったのか!
創作部分。フィリピンルソン島の生地だから「島(縞)模様」とか、「鋤焼き(すきやき)」とかは創作と思うのですが駄洒落でも数寄を感じます。明智の信長討ちは秀吉の謀略だったとか、それを背後で操っていたのは千利休だったとか、ゾクゾクします。
ギャグ!わが主人公古田織部は今も織部焼きで十分にその名を残している方ですが、「数寄」の天下を取らんとしてやりすぎてしまうわけです。水玉模様の襖絵とか縄文式茶室とか。満を持して大失敗!また物欲のために悪巧みも平気。悪巧みの表情がまたよい。
「アオリ文句」や各回のタイトルがいい。これはおそらく編集者の仕事と思いますが、たとえば北野大茶会のタイトルは「We are 茶 world」、利休が愛娘を秀吉に差し出してしまう回のアオリ文句は「老人と、罪」でした。これ見たさで週刊誌も単行本も買ってしまうんです。

JR山崎駅スグの妙喜庵に利休が作った本物の茶室「待庵(へうげもの4巻に登場)」があります。国宝です。なかなか見学させていただけないようです。大山崎町歴史資料館には待庵のレプリカもあって興味深いです。茶器などはまだまだ不案内ですが面白そうですね。
ジュンク堂大阪店では、今、「へうげもの第七服(7巻)」発売記念の「複製」原画展をやってます。表情を決して崩さなかった利休の見開きアップがすごい。物語は利休と秀吉の確執が今のテーマですが両者とも破滅に向かってまっしぐらのよう・・・。
ほかのマンガが目的で毎週買っていたモーニングですが、連載当初からその面白さにグイグイと引き込まれていきました。歴史も茶の湯も全然関心がなかったワタクシですがにわかに興味がわいて来ました。今「モーニング」では一番のお気に入りです。
舞台は戦国、信長の時代から始まって、主人公古田織部の亡くなるところまでやるのかな。
まずは、山崎、高槻、茨木、伊丹、亀岡、小泉川、神足といった私が住んでいる近所の地名がポンポン出てきて一気に親しみを覚え、
次に、登場人物のファッションが変。南蛮趣味の信長や高槻の高山右近が特に(行動も)おかしい。
物欲!これを作品のテーマにしたところが斬新。作者の茶の湯の器などの描き方は物欲がこもっている。そして武将たちの物への欲もすさまじい。権力欲と物欲。物欲は「美」という価値を支配するということで、政治と価値観=この世のほぼすべてを手中にするために血道をあげてあらそうそのすさまじさ。
登場人物の魅力。千利休や信長、秀吉、家康らはこんなオモロイ人だったのか!
創作部分。フィリピンルソン島の生地だから「島(縞)模様」とか、「鋤焼き(すきやき)」とかは創作と思うのですが駄洒落でも数寄を感じます。明智の信長討ちは秀吉の謀略だったとか、それを背後で操っていたのは千利休だったとか、ゾクゾクします。
ギャグ!わが主人公古田織部は今も織部焼きで十分にその名を残している方ですが、「数寄」の天下を取らんとしてやりすぎてしまうわけです。水玉模様の襖絵とか縄文式茶室とか。満を持して大失敗!また物欲のために悪巧みも平気。悪巧みの表情がまたよい。
「アオリ文句」や各回のタイトルがいい。これはおそらく編集者の仕事と思いますが、たとえば北野大茶会のタイトルは「We are 茶 world」、利休が愛娘を秀吉に差し出してしまう回のアオリ文句は「老人と、罪」でした。これ見たさで週刊誌も単行本も買ってしまうんです。

JR山崎駅スグの妙喜庵に利休が作った本物の茶室「待庵(へうげもの4巻に登場)」があります。国宝です。なかなか見学させていただけないようです。大山崎町歴史資料館には待庵のレプリカもあって興味深いです。茶器などはまだまだ不案内ですが面白そうですね。
ジュンク堂大阪店では、今、「へうげもの第七服(7巻)」発売記念の「複製」原画展をやってます。表情を決して崩さなかった利休の見開きアップがすごい。物語は利休と秀吉の確執が今のテーマですが両者とも破滅に向かってまっしぐらのよう・・・。