19/01/19 さざんかさざんか咲いた道

地図を見るのが好きで行ったつもりになって妄想にふけったりしているのですが、気になる地名などを発見したりするのがまた楽しくもあり。東淀川区に「中島大水道顕彰碑」なるものがありますね。「大」の字がとても気になります。検索すると忠臣蔵並みの物語ですね。明治の地図には排水路としてきちんと地図に残されています。

現在の地図に重ね合わせてみました。こたびは東淀川区から淀川区、西淀川区へと3つの淀川区を貫く「大水道」をたどってみることにしました。

JR東淀川駅は旧駅舎が廃止されもうすぐ撤去されるようです。赤い瓦屋根のかわいい洋風駅舎だったのですが、寂しいですね。

東淀川駅から阪急淡路駅方面へ。新幹線の高架下に「大水道顕彰碑」。ここをスタート地点として排水路を開削したようです。

新幹線の高架に沿って水道は続きます。もしかしたら大水道のルートを新幹線がたどったのかもしれません。新幹線の用地確保もそのほうがしやすかったでしょうし。だとしたらこれはスゴイことですよ。

JR新大阪駅に着きました。3月に完成するおおさか東線の起点ですし、阪急も南海も新大阪駅を目指しているようですし、当分注目されそうな新大阪駅です。駅の北西へ抜けるのはちょっと難所。

淀川区に入って阪急宝塚線を南へ。新幹線の高架下には貨物列車や回送の特急列車等がひっきりなしに。新大阪駅には「網干総合車両所宮原支所」もあります。いろんな車両が見られてお得。

阪急十三駅から続く商店街。活気があってとても楽しそう。レトロな蕎麦屋でお昼をいただきました。

十三駅から西へ。曲がりくねった道は水路の痕跡濃厚。とても広くて中央分離帯も広くとってあるので、おそらく道路の下には水路があるのではないでしょうかね。

西淀川区に入りました。大野川緑陰道路に合流。ここは自転車で来たことがあります。気持ちのいい歩行者自転車専用道路ですが、大水道の一部とは知りませんでいた。さざんかは西淀川区の花だそうです。

阪神姫島駅と交差するポイントに「中島大水道跡」の石碑。文字通り命を懸けて水害を鎮め暮らしの安全と安定のために働いた人々の記録です。石に刻んでおかないといけません。西淀川区は海抜1mからマイナス1mほどもあり、治水が今も大きな課題であるであることは変わりません。
大水道はこのあたりで自然の川である大野川に注ぎました。今日の大水道ウォークはこの辺で終わりとしましょう。この辺りは「島」のつく地名がとても多いです。千船とか水にまつわるものもあり、地形との関連でおおいに興味をそそります。またぶらぶらしに行ってみたいですね。