22/02/22 海食崖の上のポニョ

久しぶりに地形散歩です。上町台地の縄文海進ですが、今回は天王寺七坂ではなく南に下ってみることにします。

和気清麻呂が排水路を開削しようとして果たせなかった上町台地ですが、今日では鉄道が台地を切通しています。これは谷町筋天王寺駅から西方向。

大阪市立美術館西側。この階段も縄文海進の落差。撮影地の下は天王寺動物園ですので、落差はプラス2階分くらいありますでしょうか。
(というわけでやはり長くてくどくなりますので・・・)

けっこうな高さと角度。ちょっと絶望感さえあります。

こりゃあたいへんだ。休みながら登らないといけません。

昨年でしたか、民家が崖下へ倒壊するニュース映像がありましたがその現場です。あれは上町台地の崖だったのですね。崖の上が阿倍野区、下が西成区の区境でもあります。全面シートで梱包されて超芸術みたいになってます。

斜面を上がると寺と公園があります。明治時代の地図には遊園地と記されています。

台地を水が削ったのでしょう。谷筋があり坂には名前が付けられています。これは阿倍野区の「さくら坂」ですね。

阿倍野神社西側にも落差。手前の鳥居の上部分が付け替えられているようですが何かあったのでしょうか。

阿倍野神社正面から南方向。でこぼこが面白いですねー。

帝塚山って山だったんですね。おそらく最高峰の地点に帝塚山古墳。ぐるりを住宅がお守りしていてわかりにくく、あやうく見逃すところでしたよ(見逃したので引き返しました・・・)。

阪堺電軌上町線。超レトロ車両が上町台地をグイグイと駆け抜けていきます。

行根神社西側の落差。

大海神社西側の落差。ここはもう住吉大社の境内ですね。

となりますと、住吉大社の反橋から見たこの階段も上町台地の海食崖の一部なのですねー。感慨深く住吉さんにお参りできましたね。崖に沿って神社仏閣があるようにも思えますが、これは次の課題ということで。
こたびは移動距離よりも階段を上ったり下りたりで疲れてしまいましたよ(笑)。